今日いつものように夕方、ナイトバザールへ出勤しようと愛車の「リッキー」に乗り込んだ。

リッキーは三菱ランサー、とても渋いワインレッドで、約16年選手である。
日本でならとっくに廃車となって当たり前なほどの使い込み用で、私たちの手に渡るまでに、実は既に7人のオーナーが使いこなした、セカンドハンドならず既にエイトハンドのすごいオンボロ車だ。
そのオンボロさをここで伝えるのは少し恥ずかしいので、あえて書かない。


もちろんそれでも私たちの足となり活躍してくれるのだから、ありがたいものだが、今日、今までで最高の衝撃的出来事が起こった。

住宅地を出ようとしたとき、ガダンッ!!と大きな衝撃が走り、それから「ガッガッガッガッ~~~!!!」と鉄が地面をこする音。

びっくりした私たちは大慌てでリッキーを道の横に寄せた。

外に出た主人は
「マフラーが外れた。」と私に言った。

ビビリまくる私に、「大丈夫、とりあえず紐でくくりつければいいから。」と私のアクセサリー製作用のペンチを片手に、何でもないことのように答えた。

そして車の下に入ってゴソゴソすること数分。

「さあ、出発!」 といざ車に乗り込んだ二人だったが、それもつかの間、またあの音、しかも今度は違う音も混ざっている。

これはやばい!と自然とお尻がシートから浮く。 
爆発するんじゃないの~?と思いながらも、少し高い場所に車を止めようと主人がハンドルを切る。

その時だった。

「ガタガタッ!! ドンッ!! ガシャッン!!」

エンジンを止めた。

外に出た主人は私にこう言った。
「マフラーが全部取れちゃった。」

外に出てみると、何と人間の胃を長く、大きくしたような恐ろしいサイズのマフラーとそのつながった部分が、車から少し離れたところに、悲しく抜け落ちていた。

車のマフラーといえば、見えている部分だけならほんの50cmほどだと思うのだが、それはとても長かった。
約3mといったところか。

エンジンの付け根から抜けたらしい。

主人は独り言を言った。
「捨てようか、持って行こうか、、、」

「え?!それはどういうこと? リッキーの体の一部でしょ?! 持って行って修理してもらわないと!!」と私は訴えた。

独り言というのは、他人の答えを要しない。

主人は無言で長いマフラーをつかむと、道の脇に置いた。

そして「さぁ、出発!」と笑顔で私に言った。

「ええぇ~~~っ!」と訴える私を無視して車は出発。

「マフラーはなくても問題ないよ。」
とまるで車の修理やさんのように主人は言う。

エンジン音はまるで改造車のような重低音だったが、何のことはなくリッキーは普通に走った。 
主人の証拠のない自信と、重低音ながらも普通に走るリッキーに単純な私は少し楽になった。

明日には修理してもらおうね、と約束し、あの道端においてきた(主人にしてみれば捨てた)、リッキーの一部、マフラーちゃんは今頃どうしているだろうかと、何だか切なくなった。


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