
庭に植えたバナナがどんどんと成長しだした。
その中から熟して黄色くなったものを収穫し、主人と一緒に食べた。
日本で見るバナナは、タイでは「香りのいいバナナ」と言われ、細く長くきれいな形だが、こちらでは太短いものが主流で、その味は細長いものとは比べ物にならないぐらい美味しいと私は思う。
細長いものはとても甘いが、パサパサと乾燥している感じ。
太短いものはモチモチしていて、水分をたっぷり含み、中身がぎっしり詰まった感じ。
バナナは今までにもよく食べていたが、今日新たな発見があった。
皮をむき、さあ、食べよう!と思った瞬間、私を見た主人が大笑いした。
「日本人の皮のむき方、おかしい~!」
はぁ? おかしいって?
まだ笑いが止まらない主人に、
「どこが?普通、こうでしょ?」と聞く。
何でもタイ人はバナナのお尻(?房となってくっついていない方)からむいて食べると言う。
その理由は房から取り外した時に出来る茎(?)の部分を持って食べると食べやすいから、とのこと。
私は茎の方からむくのは、ポキッと折ってむきやすいし、手が汚れないから、、、と答えた。
とりあえずお互いに違ったむき方でむいてみた。
まず私がお尻からむく方法にトライ。
最初にむき口を作る時点でバナナに指が刺さる。 おまけにお尻側は皮が薄く、その皮をめくるのにまた指が刺さる。
茎を持って食べてみるが細すぎて持ちにくいし、しかも木からもぎたてのバナナなので、そのねばねばのすごいこと。 私は自分のやり方の方がいい!と改めて主張する。
そして主人も茎をポキッと折る方法にトライ。
「こんなのおかしいょ~! だいたいバナナは南国の果物で、タイ人の方法が正解に決まってるでしょ~!」と鼻先で笑いながらも、違った方法でむいたバナナをパクっと食べる。
しばし沈黙。
「、、、こっちの方がいいかも、、、」
と言うことで、茎から折る日本人の食べ方を認めたタイ人なのだが、果たして本当に日本人はみんなこうやってむいているのだろうか?
日本人はみんなこうやって食べるのさ!!と言い切ってみたけど。
ところで、バナナはその木を切って、土にグサッと植えておけば実はなる。
でも、バナナにもきちんと種がある。
普通に私たちが植えたものには、種などほとんどないが、野生に生えたバナナには大きく硬い種がきちんと入っている。
山岳民族の人たちから買ったバナナの多くには種があり、1本につき1,2個入っている。
これはアクセサリー用にと乾燥させて穴を開けたバナナの種。 約1㎝と大きい。

種に頼って実をならすことは、とても時間がかかり確率も低いという理由から、刺木をするだけでも実をつけるように、自ら改善していったという。
その成長過程、容姿ともに奥深いバナナなのだ。
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